感 想

2016年度

~9月(紙漉き)~

 夏が明けたのは、もうはるか前になりますか...。この感想は11月に書いています。みんなで紙漉きをした9月は、まだ少し暑さの残る日でしたね。皆さんが思い思いの作業を続けている姿を私は眺めていました。もう何回も体験しているはずなのに、毎度毎度 工夫が違っています。笑いに包まれた中で出来上がった皆さんの作品は、壁に掛けられたり、額に収められたりしているのでしょうか。楽しい思い出の一つになったと思います。

川北

~7月(カレー作り)~

 夏の暑さも吹き飛ぶくらい元気になれるカレーを作りました。前回に参加できなかった私は皆さんと会うのが久しぶりでした。今回は、初めて会う方も多かったと思います。参加者の中での私の立ち位置は料理のデキない邪魔者でした。料理の経験が私と同じくらい少ない参加者を見つけた私は(失礼な話ですが)その方と2人で身の丈に合った仕事を探して回りました。最終的に私たちが手に入れた仕事は、サラダの水切りでした。プラスチックの丸い器に野菜を入れてレバーを押すと器が回転し野菜の水を切ることができます。私たち2人ともはじめての経験でした。野菜を入れすぎだの、ゆっくりとレバーを押せだの、始めは これでさえ周りから批難を受けていたのです。それでもコツがどうだ仕組みがどうだと2人で言う内に様になってきました。ただカレー作りを眺めているだけでなく、自分にもデキることが見つけられて良かったです。そして、ちょっと愚痴をこぼしながら一緒になって仕事を探せる方がいて良かったです。

 さて、カレー作りをしたことで皆さんも思い思いの感想を語ってくれました。「おいしかった」という方や「これぐらいは簡単にできる」という方もいました。駐車場が見つからず参加者の玉ねぎが届かないなど予定通りにいかなかったこともありましたが、全員で楽しめたように思います。

川北

~5月(アートワーク)~

 5月8日の定例会・なにわくらぶは、久しぶりに平井先生をお迎えして、アートワークをおこないました。

 季節を感じながらの作品作りで、「お花畑」をイメージに製作開始です。

 皆さんなかなかイメージがわかなかったり、表現したいものを上手く表現できず悩んだりされながらも、時間内に作品を仕上げられました。

 感想会での皆さんの感想です。

 《はじめて作品つくりをされた方》・・はじめての経験、花じたいがあまり好きではなかったのでイメージがぴんとこなかったが、楽しかった。もう少し上手く描けたら良かったです。

 《他》・・アートワークは何度かやっている。あまり成長しないがなんとかできた。(できばえは?)いいですね!

    ・・作品のテーマは、「(人生は)流れにまかせろ」。(結果は?)こちらもいいです。

    ・・絵は苦手だったが、なんとかできました。

    ・・作品は、大丈夫です。

    などなど。

 皆さん笑顔で作品を披露され、感想を述べられました。

 そのあとご家族も一緒になられ、再度感想を楽しそうに語り合われていました。この日が母の日だったこともあり、お母さんへのプレゼントにしますとのお話しも聞かれました。

岩崎

~4月(お花見)~

 4月の行楽といえば、お花見ですね。愛都の会でも、四天王寺へさくらを探しに行ってきました。私などは、ソメイヨシノしか見当もつかないさくらですが、四天王寺の周囲には、ソメイヨシノよりも濃い桃色の花が咲いていました。帰って調べてみると、あれはヤエザクラのようです。ソメイヨシノのように絢爛な様ではありませんが、より丹精な花でした。ちょうど、この日が見ごろだったようです。

 四天王寺についた私たちは、各グループにわかれて、思い思いに境内をめぐりました。私は、ご本人ご家族3人と一緒に歩きました。最初にお墓を参り、池のカメや、散っていくソメイヨシノを見ました。四天王寺には、一株のシダレザクラが、半畳ほどの囲いに植えられています。こちらはもう役割を終えていたようで、この日には萌黄色の若葉が生えそろっていました。すでに藤棚も咲いており、季節の変わり目を感じました。

 花見もそこそこに、天王寺のYMCAに戻りました。お茶をしたり、将棋をしたりと時間を過ごし、全員がそろったところで、感想を共有しました。さくらはいいです、さくらが気持ちよく感じました、寄り道しながら歩きました、お参りできてよかったです、カメの多さにびっくりしました、喫茶店に入って、昔ながらの雰囲気を楽しみました、などなど。気持ちのいい、一日でした。

川北

~2月(総会)~

 今回の愛都の会では、総会を行いました。愛都の会の装いを新たに、ご本人・家族、サポーターとこれからも楽しい時間を過ごしていけたらと思っています。そして、今年の総会では、谷向先生に講演をしていただきました。

 谷向先生のお話を聞いて、参加された方は何を感じたでしょうか。私が印象深かったのは、認知症のケアには『想像と創造が必要』という言葉です。私たちが認知症になった際、私たちに求められているのは、新たな人生をいかに創っていくかということであるとのこと。この言葉を聴いて、私ならば、どんな人生を望むだろうと思いはせました。仕事の継続を考えるか、趣味をつきつめていくか、社会参加に励んでいくか、様々なことが考えられます。もしかしたら、悲しみにくれるかもしれません。そんな時でも、周りの人が支えてくれること、私を尊重してくれることを、私は望むだろうと思いました。谷向先生は、大切なのは関係性だと語られました。認知症になって、やってはいけないこと、それは自動車運転だけ。私たちは、もっと自由に認知症と生きていくことが可能なのかもしれません。

 もちろん、谷向先生のお話はこれだけではありませんでした。認知症には、政治的な問題もまだまだ残っています。介護者の抑うつなど、ケアが十分に行き届いていない課題もたくさんあります。そして、専門職として知っておかなければならないことも、谷向先生から今回たくさん学ぶことができました。認知症について、報道の不誠実さが目立つ昨今、少なからず認知症とともに生きていく私たちが、声を上げていく必要性を感じました。

 ところで講演会中、私はご本人と将棋を指しながら、講演に耳を傾けていました。私は、ご本人の将棋の強さに驚きました。それは、私の「この人にはできない」という偏見が暴露された瞬間でもありました。棋風からは、ご本人の経験の断片を感じました。そして、こういう体験をくり返していけば、私もご本人に対して何かできることがあるかもしれないと思いました。私は、人の役に立てたら幸せです。それは、認知症のあるなしに関わらず、そうなのだと思います。だから、私にとって、今何かできることがあることは、大切なことです。Not so eary, Not so late(早すぎることもない、遅すぎることもない)、この言葉を大切にしたいと思います。

 総会が終わった笑都の会でも、笑い話から医学情報まで話が弾みました。引き続き、谷向先生にも参加して頂き、ありがとうございました。「講演会中に歌を歌うと、聴講者も一緒に歌を歌いはじめるのはここだけだ」谷向先生が笑っておられました。自然に人と関わることができる、愛都の会(大阪のおばちゃん?)の良さを痛感できました。

川北

~1月~

 1月10日に愛都の会定例会を開催しました。今年最初の定例会ということで、ここ数年は餅つきを行っています。初めて参加する方や久しぶりに来られた方など、三連休の中日でしたが、当日はサポーターを含めて約35人が集まりました。
 まず全体会で自己紹介をし、「ここに幸あり」「スキーの歌」を皆さんと歌いました。
今日はお餅の他に白玉団子も作りました。皆さんはそれぞれエプロンがよくお似合いで、白玉粉を捏ね、思い思いの大きさに丸めて茹で、美味しそうな白玉団子が出来上がりました。
 その間に餅米が蒸し上がり、アツアツの餅米は、急いで臼の中へ運び込まれました。風も吹く寒空の下で、皆さんの「ヨイショ!」の掛け声に合わせて、代わる代わるお餅をついていきました。はじめはうまくつけずに臼の端っこに杵が当たってしまうこともありました。
 でも、昔とった杵柄のように、徐々にお餅をつく音がペッタンといい音に変わっていき、いい塩梅にお餅がつき上がりました。つき上がったお餅は、餅取り粉をふった木箱の中で何人もの方によって、あっという間にたくさんの小餅が出来上がりました。出来上がったばかりのお餅があまりに美味しそうで、ついついお味見される方もいらっしゃいました。
 こうして、2臼分のお餅が完成し、皆さんで今日のお餅つきの様子の写真(スライドショー)を見ながら、あんこ、きな粉、大根おろし、海苔で美味しくお餅や白玉団子を頂きました。中でも、大根おろしの大根は参加者のお一人が貸し農園で栽培した無農薬のものだそうで、思わずお代わりをされる方も多かったようで、(実は私も2回お代わりしました(笑)
 皆さんで今年一年の健康や幸せを願いながらいただいたお餅は格別でした。
お餅つきの道具や材料などを準備をしてくださったサポーターやご家族に感謝いたします。

 今年度も皆様どうぞよろしくお願いいたします。

山田

~12月~

 12月13日(第2日曜日)、愛都の会恒例の忘年会を行いました。参加者でのケーキ作りに始まり、歌ったり、ゲームをしたりと楽しみました。

 ケーキを作っている最中、参加者の方にサンタクロースの仮装もしていただきました。みなさんなかなかのクオリティーで、「様になってる!」と周囲も本人もご満悦。できあがったフルーツたっぷりのケーキは、みんなで切り分けていただきました。

 もちろん、食べただけではありません。1年を振り返りながら、クリスマスソングや中島みゆきさんの“時代”、そして我らが“愛都の会の歌”を歌い、盛り上がりました。

 歌の後は、参加者で往年のドリフの“ひげダンス”を再現。ご本人ご家族に、みかんやバナナを投げてもらい、サポーターが頑張ってフォークで受けました。しかし、難しいことこの上なく、なかなか果物はフォークに刺さりませんでした。みんなでどうしたらできるああしたらできると意見を重ね、成功させたいという思いで会場が一致団結。ついに、ご本人の投げたみかんがサポーターのフォークに刺さった時、会場は大歓声となりました

 最後は、忘年会には欠かせないプレゼント交換。今回は、ダブルチャンスまであるという素敵な企画。それぞれくじをひいて、プレゼントをいただきました。送り手の心は、個性にあふれいろんなプレゼントが集まっていました。けれども、どのプレゼントも寒い冬を心穏やかに越してほしい、そんな思いが詰まっていたように思います。ちなみに、私は入浴剤をいただきました。使ってみると、フルーツの香りがしてとても落ち着きました。

 愛都の会を通じて、今年もたくさんの方にお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

《感想》

・良かった。

・このようなボランティアの会に初めて参加した次回も参加したい。

・いい体験になった。

川北

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